Eri Wilde's The Wind

~ The David Bowie Filmography~

Mr. Rice's Secret (Exhuming Mr. Rice)
ライス氏の秘密
2000年公開
カナダ映画 
監督 ニコラス・ケンドル 

主要製作関係者:
J. H. ワイマン (脚本)、コリーン・ニステッド (製作)
デヴィッド・フォレスト、ボー・オジャーズ (製作総指揮)

デヴィッドの役柄: ライス氏

その他主要キャスト(役柄):
ビル・スイッツァー (オゥエン・ウォルター)、タイラー・トンプソン (ギルバート)
ヴェッグ (ジェイソン・アンダーソン)

 

あらすじ:

12歳のオゥエン(ビル・スイッツァー演)にはライス氏(デヴィッド・ボウイ演)という名の友人がいる。又、オゥエンはホジキン病を患っており、もう僅かの命だ。だが、親友のオゥエンに暗号を解く鍵となる指輪を渡し、先に逝くのはライス氏だ。この指輪はずっと以前にライス氏の昔の親友から貰ったものだった。

オゥエンと彼の友人達のギルバート(タイラー・トンプソン演)、ヴェッグ(ジェイソン・アンダーソン演)、ファンネル・ヘッド(ザッカリーリポヴスキー演)は、悪戯をしてその得点争いを記録する為の、秘密の本を隠し持っている。(世代が代わっても考える事は同じであるのは素晴らしい。) オゥエンは、禁止されていたが、ライス氏の葬式に潜り込み、それをビデオ撮影して、悪戯点を稼ぐ。この四人組は、ライス氏の屋敷に潜入してこのビデオを観るという名案を思いつく。しかし、ライス氏の屋敷の中にあったのは、オゥエンに宛てられた、暗号の手紙だ。そうして「ライス氏の秘密」のミステリーが始まる。

オゥエンの友人達が夏休みで留守になり、彼はその手紙と一人きり取り残さる。
「偉大な人物だけが、死の間際に笑う事ができる。」
ライス氏のそんな言葉を、この手紙はオゥエンに思い起こさせ、彼の悪夢と記憶の固執の原因となる。

オゥエンはライス氏が自分に残した中世風の暗号指輪を思い出す。これは宝地図であり、手掛かりとなる。とても奇妙な宝捜しへの手掛かりに。人生の教訓に満ちたこの捜索の中では、人間の心の魔法が明らかにされる。それぞれの手掛かりでオゥエンは自分の運命に一歩一歩近づいていく。そして、神秘的なライス氏に関してより深く知るようになる。ライス氏が400歳になるまで持っていた命の水を、オゥエンに託したという事も確かに素晴らしい。しかし、より素晴らしいのは、ライス氏がオゥエンに、
「人生で意味があるのは君がする事だ。」
と言った時に、彼が何を意味したかを、オゥエンが悟った事だ。

偉大な人物が以外に身近な存在だった、という事は有り得る話だ。そして人生の試練を耐え抜く勇気があれば、学ぶ物が多い。「ライス氏の秘密」程親愛なる存在であっても…。

 

デヴィッド・ボウイのインタビュー:

フィルム・スレットとのインタビューで、デヴィッド・ボウイは、「ライス氏の秘密」に関して、又、この映画と彼のユニークな関係についてを語りました。

「ライス氏の秘密」に出演する動機になった、この映画のあなたにとっての魅力とは何ですか?

脚本には、思慮深く熟考された感があった。気取った所が無い。主題を考えると、容易にこの落とし穴に嵌っても不思議じゃなかったのに。その全容の裏に動的な知性があったんだ。

この映画で400歳の役柄を演じる為に、どんな心の準備をしましたか?

マンハッタンに一年住めば充分疲労の要因になるだろうけど、想像の拠点にできる時期が僕にはある。400歳の演技なんて到底無理だろう。前例も無い。400歳の人間が19歳の人格を呈する事が出来ても不思議じゃない。分からないよ。僕はただ、割と控えめな人物を演じたんだ。

「ライス氏の秘密」は主流な映画では滅多に述べられない主題に幾つも触れていますね。観客がどのようにこの映画とそのメッセージに反応すると思われますか?

この映画の作家と監督の意図は、堅牢で的を得ていて、かなり明瞭だと思う。曖昧な所が無いね。観客は自分の見ている物事を、肯定的に受け取り、その実直さと澄み切った洞察に応えるだろう。

「ライス氏の秘密」は、ニューヨークでは、あなたの映画経歴の回顧のような作品として公開されています。あなたの作品の文脈の中では、どの時代のものとしてこの映画を位置付けますか?

僕はそういう観点では考えていないよ。僕の家族の縁の為に、父親、自信を持った存在として出演できて良かった。三人子供がいて、勿論二人は成長している。それで最近、若者達の為に確固とした真実を反映するような題材に惹かれるんだ。

「ライス氏の秘密」はカナダ製作で、ティーン達が死や相互への信頼等の問題に知的に直面します。しかし、ここ最近の米製作の映画では、ティーン達は性に憑かれ軽率で、「ライス氏の秘密」で若者が直面するような試練に出会いません。米国の映画製作会社が今日の若者のイメージを的確に掴んでいると思いますか?

大半の製作者や監督は、カネや虚栄の栄華の向こうを見ようとする意思も欲求もないんだ。バナナの皮が偉いって訳さ。多くのヨーロッパのリリースが遥かに思慮深く、時代に則した重要な問題を伝えていると感じるよ。

あなたはハリウッド映画には余り出演していないですね。あなたの殆どの映画が、「ライス氏の秘密」のような独立した映画に集約していて、米国外にその拠点があります。あなたは特にハリウッド映画に取り組むのを避けているのですか、それともハリウッド製作以外の機会がより刺激的だと考えているのでしょうか?

概して、僕はハリウッドをまるで疫病のように避けてきたよ。スコセッシ監督のチョイ役(「最後の誘惑」のピラト総督役)は、そうだね、ジェームズ・ボンド役より満足感が得られる。例えば、「ア・ヴュー・トゥ・キル」という映画での悪党「ゾリン」役は、脚本がひどくて、ああゆう職人的な悪いものにそれほど長い時間を使う理由も殆ど感じなかったので、断った。そして僕は彼らにそう言ったよ。ジェームズ・ボンド物で「主」役を断ったのは他に誰もいないと思うよ。奴ら凄くカリカリしてさ。僕がパスして後悔している唯一のハリウッド映画は、リッドリー・スコットが僕に非常に出演して欲しがった映画だ。彼は僕がやらなければ撮影しないとまで決め込んでいたよ。あいにく、当時はツアー中で、出演は不可能だったんだ。彼は決して撮影しなかった。だから僕は少なくとも、自分を余り強く蹴っ飛ばす必要は無いとは分かっているよ。
僕が出演する中で「ハリウッド」の範疇内に入るだろうと、僕が最近認めた映画は、ベン・スティラーの「ズーランダー」というファッション物の映画さ。なかなか面白い脚本で素通りできなかったんだ。徹底的に笑えるよ!!

最近の映画や映画製作者の内で、あなたが期待しているのは?そしてコンテンポラリー映画の中のどんなトレンドに、あなたは失望を感じますか?

アン・リーとか、トム・ティクワー、ダレン・アーノフスキーらが僕のお気に入りさ。でも、本当に非常に大量の凄い映画があるよね。それらを探し出さないとならないね。僕がいつも乗り気が無くなる理由は、いるもその内容よりその主題にある。中身がしっかりしていないのに、主題だけ視覚的に駄洒落を使っていて、まるで効果のポプリみたいなんだ。良い執筆が無ければ、思慮深い方向性も無い。

 

 

購入可否: 未発表

 

参照リンク:

flashpointuk.com  (映画撮影現場写真がたくさんご覧になれます。)
teenagewildlife.com (映画のページ)
teenagewildlife.com  (書評)
insideout.co.uk  (書評)
crankycritic.com  (書評)
http://www.jaxfilmjournal.com/bmmrrice.htm
 (書評)

 

Eri Wilde's The Wind

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